嶋稟太郎 Rintaro Shima
プロフィール
1988年 宮城県石巻市生まれ。
2014年「未来短歌会」入会 。桜井登世子氏、大辻隆弘氏に師事。
2017年 未来年間賞(2016年度)受賞。
2020年 第3回笹井宏之賞個人賞染野太朗賞受賞(「羽と風鈴」50首)。
2021年 第64回短歌研究新人賞次席(「大きな窓のある部屋に」30首)。
2022年 歌集『羽と風鈴』(書肆侃侃房)を刊行。
Twitter @smrntr
2023年上半期の短歌自選4首
三月に咲き終わりたり三月に咲き終わりたる街を歩めり
「パチパチの会」
地平から雨雲が来るたぶんだけど東京よりも川崎は先に
「未来」3月号
大宮のつぎは仙台 そのみちの数百キロを眠りつつ行く
「未来」 5月号
いちめんの雪のひかりに目は覚めてここから先が東北と思う
「未来」 5月号
2023年の活動
【連載中】未来 2023年4月号〜2025年3月 短歌時評 1P
【連載終了】短歌研究 2023年7月号〜9月号「歌集歌書・共選」書評 3P
【連載終了】未来 2022年10月号〜2023年3月号 「ニューアトランティスoperaを読む」一首評 1P
【連載終了】未来 2022年9月号〜2023年1月号 「ミラティヴ いま読む佐藤佐太郎」鼎談の記録 4P
うた新聞 8月号 短歌連作「迸る」12首
同人誌「パチパチの会」88年生まれ歌人のアンソロジー 短歌連作6首
うた新聞 4月号 書評:川本千栄『キマイラ文語』
未来 1月号 書評:大辻隆弘『樟の窓』
『羽と風鈴』歌集批評会 @5/4川崎市ユニオンビル
NHK短歌テキスト 2023年2月号 ジセダイタンカ
継続しているもの
今年の短歌(2020年12月〜現在・年2回開催)
2022年までの活動
2022
未来12月号 今月の一人「アイスココア」9首
Speee開発者ブログ 「同人誌を出した話」
かばん10月号 ゲストルーム「そこ」12首
未来2022年10月号〜2023年3月号 連載「ニューアトランティスoperaを読む」評 1P
未来2022年9月号〜2023年1月号 連載「ミラティヴ いま読む佐藤佐太郎」トークセッションの記録4P
未来2022年7月号 chatter box エッセイ1P
河北新報8月14日朝刊 「それからの五首」5首
短歌研究7月号「ふぐひれ」10首
YouTubeチャンネル「短歌のhibiki」インタビュー
うた新聞5月号 ライムライト 「全員がライバル」エッセイ
朝日新聞3月23日夕刊<あるきだす言葉たち>「Slanted and Enchanted」8首
「歌会たかまがはら」2022年3月26日 ゲスト参加
Speee短歌部ネットプリント動きながら空き地 「ゆらい」5首
歌集『羽と風鈴』を刊行しました
2021
PM短歌部/PM歌会 (2021年12月〜)
朝読書Twitterスペース 毎週土曜日/佐藤佐太郎『帰潮』(2021年9月〜2023年1月終了)
Speee開発者ブログ 「言葉を削る。短歌で鍛える具体と抽象を行き来する力」
短歌研究9月号「大きな窓のある部屋に」30首
石巻かほく8月27日朝刊 エッセイ「思い出の色」
ねむらない樹vol.7 「愛と勇気だけが」8首
ねむらない樹vol.6 「羽と風鈴」50首
2020
web企画「今年の短歌」(2020年12月〜)
NHK短歌1月19日放送 題「夕」1首入選
2019
2018
未来4月号〜9月号 「月集を読む」批評 1P
未来3月号 評論「晩年の土屋文明に注目してみる」4P
詩客SHIKAKU 3月「底に放てば」10首
2017
短歌往来11月号 今月の一人 5首
現代短歌7月号 「夏の辞令」12首
未来3月号 未来年間賞受賞後第一作 30首
2016
IN&ON(龍翔 個人誌)「トルコのパスタ」7首
短歌21世紀「土屋文明合評」第29回2016年4月〜第49回2018年2月 ゲスト参加
NHK短歌4月号ジセダイタンカ 5首
未来3月号 評論「見えない隙間 佐藤佐太郎『帰潮』」4P
2015
Herbstvilla(山﨑修平 個人誌)「マイクロソフト・オフィス・エクセル」15首
2014
書籍
第一歌集
羽と風鈴
2022年1月18日, 書肆侃侃房 (出版社ページ)
160ページ ・四六版
それぞれの羽を揺らして風鈴はひとつの風に音を合わせる
2014年〜2021年の作品から選んだ短歌251首とひとつのエッセイを収録しています。
【収録歌より自選6首】
地上までまだ少しある踊り場に桜の花が散らばっていた
乗り過ごして何駅目だろう菱形のひかりの中につま先を置く
開かれて窓の格子に吊り下がるビニール傘が通路に光る
白球がいま打ち上がる公園のヒマラヤスギの背丈を越えて
屋久島の森に置かれたマイクから配信される雨音を聞く
自動車の赤いランプの連なりが橋の終わりでほどけ始める
『羽と風鈴』メディアでの紹介
2022年
短歌研究12月号 '22歌集歌書展望 - 桜川冴子
《目を閉じて見えるものをいったん消してより深い想いで見る。様々に見ることの奥深さを感じさせる一冊。》
角川短歌短歌年鑑令和5年版 アンケート今年の秀歌集 - 田中翠香
《隙のない歌たちと、緻密な構成が見事。》
短歌研究11月号 歌集歌書評・共選 - 伊舎堂仁
《実在するうなぎ屋の店内のほうを遠く感じる、というのは激しく2022年的であると言えるかもしれない。》
短歌人10月号 時評 - 黒﨑聡美 「個としてのまなざし」二首引用
《対象を見る距離感が一定であり、そこに静けさが宿っている。》
ねむらない樹vol.9 書評 - 大松達知
《見えたものを見えたように描く。主張は判断はない。それだけで詩になるのかどうかを試しているようですらある。もちろん作者の一瞬を捉える澄んだ鋭い目があるから、それぞれ上質な詩になっているのである。》
未来9月号 書評 - 中沢直人
《薄く謎をまぶして提示される情景に確かな実感がある。都市に生きる働き人の歌である。》
みぎわ8月号 書評 - 中澤晃子
《穏やかさのなかに透明な鋭さがあり心の奥底が波立つような読後感があった。》
かりん7月号 書評 - 小田切拓
《本書が無味乾燥にならないのは、その言葉に瑞々しい抒情性があるからだ。作者の表現力や感性のフィルターを通せば、どんな日常も、無機質な景観も透明感を持つ。》
短歌人6月号 書評 - 古賀大介
《現実がゆっくりと現実であることが分かってくる。この切実な世界はたしかに存在していて、その地続きにある暮らしを「わたし」は生きている。》
歌壇6月号 特集Ⅰ「異なる世代に読んでほしい同世代の歌集」- 濱松哲朗「オワコン化から逃れるためのささやかな助走」一首引用
歌壇6月号 - 塚本靑史「画架に短筒ー絵画に短歌は(30) 」一首引用
コスモス6月号 書評「気になるホン・ほん・本」- 高橋梨穂子
《風だけではない。光や音など、些細なことを繊細に感じながら、日々を丁寧に歌う。》
現代短歌新聞5月号 書評 - 梅内美華子「距離のやさしさ」
《離れて見ることは表現者の目に必須だが嶋さんの言葉は距離を置いた見方によって現実の意味や決まり事を剥がされ、角々したものがない淡い輪郭を持つ。》
橄欖追放 第327回 嶋稟太郎『羽と風鈴』
《静謐な水彩画を思わせる鮮やかな映像を描くところに嶋の作風の特徴があるように思う。言葉を五・七・五・七・七の定型に落とし込む技術は抜群で、言葉の連接に無理がなく、読んだときに抵抗や落差を感じることがない。》
塔4月号 時評 - 浅野大輝「可能と不能のあわいに」
《爽やかな静物画のようなうつくしさを纏って立ち上がる》
現代短歌5月号 - 魚村晋太郎「第一歌集ノオト」
《抑制された表現の中に作者独特の眼差しの冴えが感じられる。》
毎日新聞3月28日朝刊 - 川野里子「ことばの五感」一首引用
東京新聞3月12日夕刊 - 大森静佳「短歌連絡船」
《助詞の選びに至るまで文体は端正で、この作者によって世界を注ぎこまれたことで定型の器がそのものが歓んでいるような感じがする。》
短歌研究3月号 - 千葉聡「人生処方歌集」一首引用
ラジオ 短歌部カプカプのたんたか短歌 2月15日 歌集紹介
神奈川新聞2月17日朝刊 歌壇時評 - 田村元「息づく写実派の水脈」
《嶋の比喩の歌は、丁寧な描写のためか、観念的になるどころか、歌の場面が非常にリアルに読者の心に浮かんでくる。》
日本農業新聞2月1日 - 大辻隆弘「おはよう!今日の名歌と名句」一首引用
石巻かほく1月16日朝刊「震災以降の日常詠む 石巻出身の歌人・嶋さん歌集」